Gladden’s
Magazine
2023 spring

Molding
Renovation

− モールディング・リノベーションのススメ −

特別編集記事
2023年春号

皆さまはモールディングにどんなイメージをお持ちですか？かわいい。ナチュラルな感じ。海外っぽい。グランデがご提案しているのは、もっとエレガントで上品なモールディング。今回はそんな「大人モールディング」の世界をご紹介します。

モールディングとは

天井や床、建具や家具などに施される装飾のことで、その歴史は古く、古代ギリシャや古代ローマの建築が起源だと言われています。天井や床の結合部を飾る役割と同時に不揃いな仕上げを隠す役割も併せ持っており、欧米の住宅には欠かせないものとして根付いています。日本では高級ホテルや劇場などでよく見かけますが、最近では住宅に取り入れるケースも。グラデンでは、一戸建て住宅はもちろん、マンションでも多数、モールディングを取り入れたリノベーションを行っています。

装飾過多にならないようバランス良く
大好きなアンティークの家具を
素敵に飾って自分らしく暮らす

N様邸

光が映し出すモールディングの陰影が美しいダイニングスペース。アンティークのガラスキャビネットにシャンデリア、中央にはオーク材のエクステンションテーブルや布張りのチェアをコーディネートしました。

グレーの塗装壁に白のモールディング、上品な大人の空間に

リノベーションを前提に築35年の中古マンションを購入されたNさん。目指されたのは、床や建具にモールディングをあしらったエレガントで上品な空間でした。「可愛すぎる感じではなく、クラシックだけどちょっとモダン。落ち着いた印象の住まいにしたいと思っていました」。依頼先探しはインターネットが中心。「モールディング　リノベーション」と検索したところヒットしたのがグラデンだったそうで、「見れば見るほど素敵で、迷わず依頼することに決めました」。完成したのがこちらのお住まい。グレーの漆喰壁に白のモールディングを合わせ、アンティークの家具やガラスのドアノブ、真鍮の取っ手など、こだわりのパーツをコーディネート。装飾過多にならないようバランスを考え、N様の理想に近付けていきました。

南側の窓辺は主に家族の思い出を飾るスペース。「今後は娘の手形や絵などを加えていきたいと思っています」。

リビングドアのほか、クロゼットやキャビネットの扉など、建具はすべてオリジナルで製作しています。

玄関のシューズボックスや洗面化粧台も白のモールディングで統一。住まい全体がすっきりとまとまっています。

大理石の作業台を備えたオープンなキッチン。収納力が高く、奥にはお酒や食材のストックなどがしまえるパントリーも。

廊下にもモールディングのあしらい。塗装壁や腰壁はNさんとお仕事仲間のみなさんでペインティングされました。

寝室は少しトーンを落としてデザイン。入った左手がウォークスルーのクロゼットになっています。

Planner’s Eye

インテリアが引き立つよう装飾や色は極力シンプルに

テーブルやチェア、シャンデリアなど、お手持ちの家具やインテリアが引き立つよう、できるだけ装飾がシンプルで幅が細めのモールディングをセレクトしています。色も白で統一して主張しすぎないように。上品な大人の空間に仕上げていきました。

白いモールディングが軽やか
ウィンドウソファに腰掛けて
お茶を楽しんだり、読書をしたり

K様邸

リビングには奥さまの夢だった本棚付きのウィンドウソファ。お茶を楽しんだり、読書をしたり、寝転んでお昼寝をすることもあるそうです。

5人中3人が男性。理想を追求しながらご家族のバランスも

ご夫婦と大学生のお嬢さん、高校生と中学生の息子さん2人に加えて、3匹の猫と暮らすKさんご家族。住んでいたマンションに手狭になり、「一戸建て住宅に引っ越そう！」と見つけたのがこちらのお住いで、最初にグラデンを訪ねて来られた際は「窓枠に框の装飾を入れたい」という部分リフォームのご依頼でした。お話が進めば進むほど「もっと素敵にしたい！」と奥様の思いは膨らむばかり。夢だったモールディングのウィンドウソファにはじまり、オリジナルでキッチンを作ったり、テレビボドードやデスクを造作したり、気が付けば全面リノベーションに。男性が多いご家族ということもあり、モールディングはカジュアルで落ち着いた装飾や色のものをセレクト。ご家族のバランスも考えながらご自身の理想を追求されました。

淡いグレーの左官壁にベーシックな白のモールディングを合わせて床をヘリンボーンに。クラシックとカジュアルを上手に組み合わせた大人の空間に生まれ変わりました。